芸の道ははてしなく
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えっ?あれ、アルスじゃないの?
2008年 06月 08日 ( 1 )
姉妹
こんこん。
ノックの音。

それに応えるように
どがたん!
… という、床に何かをたたきつける音。
ちょっとして、ぱたぱたという音が近づいてきて扉は開きます。

ちょっと赤くなったおでこをさすりながら、扉から顔を出す魔法士姉さん。
あら、芸人くん、いらっしゃい。

ええと、こたんよね?
ごめんなさい。
あの子、今でかけてるの。
すぐに戻ってくると思うんだけど。
たたみかけるように、早口で言葉を吐き出す魔法士姉さん。
まるで、なにかを気付かれまいとしているみたいです。

でも、その目論見は無駄だった様子。
あの…大丈夫…ですか?
どこかにぶつけたらしいおでこと、
右袖の模様がくっきり浮き上がっている右側のほっぺを見ながら、
芸人くんがたずねます。
え?
なんのこと?
にっこり笑って、あくまで、ごまかそうとするお姉さん。

右腕の袖をよく見ると、なにやら染みのようなものがついています。
芸人くんの視線に気付いて、あわてて腕を後にまわす魔法士姉さん。
時すでに遅しといったところです。

よく寝る人だなぁ。
こないだ来たときも、寝てたっけ。

そんなことを考える芸人くん。

おでことほっぺの異常については、
本人が全力でこの世から消し去ろうとしているので、
これ以上ふれないことにします。
えっと、こたんさんはいつもの露店巡りですよね。
僕、あのあたりを探してみます。
と去ろうとすると
あ、ちょっと待って。

あの子も、もうすぐ帰ってくると思うから、
お茶でも飲んで待っていたら?
芸人くんは、魔法士姉さんのいれたお茶の美味しさを思い出して、
その言葉に甘えることにしました。

居間に通される芸人くん…
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by chiboru | 2008-06-08 23:14 | シィルツ日記