芸の道ははてしなく
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えっ?あれ、アルスじゃないの?
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まちぼうけ
ほうっと魔法士がためいきひとつ。
自分が歩いてきた方を眺めます。

もう、すいぶん長いこと待っているような気がします。
けれども、魔法士が待っている人は姿をあらわす様子はありません。

それは、当然といえば当然のこと。
だって、その人と待ち合わせの約束をしたわけではないのですから。






この道を歩き始めたときは、まわりにはたくさんの人がいました。
その人も、大勢の中のひとりでした。
時間が経つにつれて、まわりの人は減っていきます。
足の速い人はどんどん先へ。
のんびり歩く人は、後ろの方へ。
そんな中で、その人は魔法士と同じくらいの速さで歩いていました。

歩きながら、魔法士はその人といろんな話をします。
なんで、この道を歩き始めたか。
この道の歩き方。
そして、この道の行く末。
そのうち、「この人と一緒に、この道を歩いて行けたらいいなぁ」と考えるようになりました。



けれど、その望みを絶ったのは、魔法士自身でした。
ある事件をきっかけに、魔法士はその人から離れて歩くことにしたのです。
魔法士は、頑張って早足で歩いたので、その人の姿はだんだん小さくなっていきます。

それでも、頑張って早足。
とうとう姿が見えなくなっても、頑張って早足。



いくつもの山を越えて、いくつもの森をぬけて、ふと考えます。

なんで、こんなに早足で歩いてるんだろう?
あの人と、いっしょに歩いて行きたかったはずなのに…。

あの人から離れて歩く。
あのとき、しっかりしっかり考えてから出した答えのはずなのに。
いまになって、こころが揺らぐのです。



魔法士は待つことにしました。
きっと、あの人はこの道をあるいてくるはずだから。
姿が見えたら、また一緒に歩いていこう。

そんなふうにして、待っていたある日。
あの人と一緒に歩いていた人の姿が見えます。
でも、そばには、あの人の姿は見えません。
ああ、あいつは今一休みしてるみたいだよ。
そう教えてくれました。

長い道だから、疲れたのかな。
ここまで待ったんだから、もうちょっと待ってみよう。
魔法士は、待ち続けます。





まだ、あの人の姿は見えません。

歩くのをやめちゃったのかな?
それとも、全然ちがう道を歩いてる?
もしかしたら、他の道を通って、先に行っちゃったのかも…。

そんな不安とは別に、ひとつの考えが頭をもたげてきます。

道を歩かずに、ただ待ってるだけの私を見て、あの人はどう思うだろう。

ほうっと魔法士がため息ひとつ。
道の行く先を見つめます。
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by chiboru | 2005-05-09 23:50 | ぼんやり魔法士